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建設業界の人件費が高騰している理由

建設業界の人件費高騰の理由は、需要の拡大によるもの?

建設業界では近年、人件費が高騰していることが分かっています。
人件費が上がっている理由としては様々なことが挙げられますが、その理由の一つは、建設業界の需要の多さが挙げられるでしょう。

2020年に差し迫った東京五輪をはじめ、最近では、建設業界は引っ張りだこの業界として知られています。
需要が高くなった分、人手が必要となった結果、トータルで見たときに、人件費が上がっているのです。

一人一人の人件費がアップしているというよりも、労働力が増えている分、結果として人件費がアップしていると言った方がわかりやすいでしょう。
ただもちろん、一人一人の人件費そのものも、アップしている傾向があるようです。

成り手の少なさが、より人件費を高騰させる

建設業界はいわば、職人技術を取り扱う、プロフェッショナルの集まりです。
専門的知識や専門的技術を学んで人でないと、なることが出来ないと言えるでしょう。

その為、誰でもかれでもなることが出来るわけではありません。
専門的知識を学んだものしかなることが出来ないため、成り手が少なく、限られた人しか働くことが出来ないともいえるのです。
その結果、成り手が需要と比べると少なく、出来るだけ賃金をアップして、成り手を増やそうと努力した結果、一人一人の人件費がアップしつつあると言えるでしょう。

もちろんこちらは、働いている部署や、企業によっても傾向が異なります。
中には、お給料はそのままに、人が足りない分を補うために、一人一人の負担がアップしてしまうような企業もあるでしょう。
人手が増えたとしても、すぐに一人一人の負担が減るかと言えば、そういうわけでもありませんので、労働環境に耐え切れず辞めてしまうという方も少なくありません。

建設業界を苦しめる人件費高騰の闇

このように、労働者を増やしたことで結果として人件費がアップしてしまうことや、一人一人の単価をアップさせる試みをしている企業は少なくありません。
ですがその結果、建設業界そのものが、人件費に苦しめられることになる場合もあるようです。

人件費がアップした分、収入がアップするかというと、決してそんなことはありません。
企業によっては、反対に赤字経営一歩手前となっているような場所もあるでしょう。

企業自体は、人件費だけにお金をかけているわけにはいきません。
材料費などを始め、様々な部分に費用が発生する分、結果としてマイナスになってしまうことが多いようです。

このように、人件費アップ、その他の金額のアップによって、少しずつ苦しめられている建設業界。
今後この闇から脱出するためには、何らかの対策をとらないといけないと言えるでしょう。

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