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建設現場に「快適トイレ」の義務付け

快適トイレの導入で、建設現場でも快適!

建設現場などでは、本格的なトイレを設置することなく、いわゆる仮設トイレを設置して、作業に臨んでいる現場が少なくありません。
仮設トイレはボットン式の和式便所であることが多く、衛生面的にも、環境面的、利用のしにくさ的にも、どうしても避けられがちなタイプのトイレとして知られています。

そんな仮設トイレの利用のしにくさを払しょくするべく開発されたのが、快適トイレです。
快適トイレとは、水洗式の洋式トイレで、仮設トイレと同じように外に設置をすることが出来るタイプのトイレです。

建設現場の労働環境の見直しの一環として始められたこの決めごとによって、トイレ環境の改善、快適さを実感した労働者は少なくありません。

女性も利用しやすく、男性からも好評のトイレ

国土交通省が定めたこちらの快適トイレですが、快適トイレを取り付けると決めたそもそもの目的は、女性技術者や技能者の増加を目的とした所にありました。

近年では、女性の社会進出が成長を遂げ、数多くの優秀な女性技術者や技能者が増加の一途を辿っています。
ですが、現場仕事の場合、仮設トイレなどを始めとした衛生環境の面で、現場で労働したいという希望者が少ないことがネックとなっていたのです。
少しでも多くの女性技術者や技能者を現場に取り入れるために行われた試みの一つが、この快適トイレの導入と言えるでしょう。

快適トイレはその名の通り、従来の仮設トイレとは比べ物にならないほど、衛生的で、臭いも気にならないトイレとして知られています。
和式から、利用のしやすい様式タイプにシフトチェンジしたことも、女性従業員を引き付ける大きなポイントになったと言えるでしょう。
国土交通省の試みが、見事当たったと言っても過言ではありません。

この試みによって、女性従業員だけではなく、男性従業員も増加の一途を辿ります。
衛生環境を気にして現場入りしたくなかったという従業員に、快適な環境をもたらしたと言っても、過言ではありません。

今後の更なる導入と、改善点が求められる

快適トイレは現在、原則設置が義務付けられていますので、今後も数多くの現場で導入をされていくことでしょう。
その結果、従業員の増加はもちろん、満足指数もアップすると考えられています。

ただ、仮設トイレの時と同じように、清掃面をどうするのかなど、いくつか改善しなければいけない問題点は存在します。
今後更に快適な環境を整えていくためにも、快適トイレの成長も求められることでしょう。
企業によっては、専門の清掃員を雇うという考えの所もあるようで、従業員がより快適に働くことが出来る労働環境の改善に期待が高まっています。

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