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構造設計一級建築士

構造設計一級建築士は、建物の耐久性を知るエキスパート

建物は、人間が乗ってもびくともしないということは当然ですが、その他にも、自然災害への耐久力を考え、より耐久度をアップさせるための設計をする必要があります。
設計段階で、法律的に決められた耐久度を満たしていない場合は、その建築物の建築は認められていません。
実際に建築をしてから、耐久性が基準値を満たしていないと分かった場合は、大問題となってしまいます。

そんな事態を防ぐために大活躍する資格が、構造設計一級建築士です。
構造設計一級建築士は、建築物に必要な耐久性の基準値を満たすことはもちろん、更にアップさせるためにはどうすれば良いのかなどを計算し、設計を行っていきます。
また、実際にこの場所に建築をするとどれくらいの孵化がかかるのか、その不可に耐えうるだけの耐久力を持っているのかなども見越して、計算を行っていくお仕事です。
正に、建築物設計のエキスパート、耐久力チェックの要ともいえる存在だと言えるでしょう。

きっかけは、耐震偽装事件

これだけ現在必要不可欠となっている資格ではありますが、実は、この構造設計一級建築士は、歴史はそこまで深くはありません。
資格が出来たのが、平成18年度。
その前年に起きた、耐震偽装事件がきっかけとなり、建築士法が大きく改正された結果生まれたのが、この、構造設計一級建築士なのです。

構造設計一級建築士と合わせて、設備設計一級建築士などの資格も用意。
より建築物を安全に、より安心して暮らすことが出来る環境を整えるために、一躍かっていると言えるでしょう。

耐震偽装事件は非常に痛ましく、多くの人々を巻き込んだ恐ろしい事件でしたが、その事件があったからこそ、現在の建築事情が生まれたと言えます。

構造設計一級建築士の資格取得をするためには

構造設計一級建築士の資格を取得するためにはまず、一級建築士の資格を取得する必要があります。
資格取得後五年間、構造設計に関わる業務経験を積んだものだけが、構造設計一級建築士の資格を取得するための講習を受講することが可能です。

構造設計一級建築士の講習を受講した後、修了テストに合格をすれば、晴れて正式に、構造設計一級建築士の資格をゲットすることが出来ます。
一級建築士の資格取得までとにかく勉強に次ぐ勉強をしないといけませんので、最大の難関だと言えるでしょう。

設備設計一級建築士の場合も同じように、一級建築士の資格を取得してから、設備設計一級建築士の専門の講習を受けて、テストに合格する必要があります。
建築物に関しての真のエキスパートになるためには、設備設計一級建築士の資格も合わせて取得をしておきたい所です。