東京オリンピックによって建設業界は業績上向きになるのか
2020年に行われる東京オリンピックに向けて、様々な業界が準備に追われています。
その中でも特に大忙しと言えるのが、建設業界でしょう。
オリンピック関係施設の開発、着工、準備はもちろん、周辺宿泊施設の建設などを始め、オリンピックにまつわる様々な施工が取り行われています。
企業によっては、日々休みなく準備に追われ、多くの労働力を集めて、対応に追われているような企業も少なくありません。
このような話を聞くと、一見業界全体の業績が向上しているかのように思います。
確かに、仕事自体は数多く存在していますので、業界自体が業績向上しているかのような印象を受けがちですが、実質そんなことはないのが現状のようです。
人件費や材料費の高騰化や、度重なる不祥事などにより、仕事は増えた結果、業界自体の負担が増加してしまう傾向にあるのです。
深刻な人手不足と今後の課題
労働環境自体がこのように、悪化の一途を辿っている関係で、どうしても働き手が付かず、必要労働力を確保できない現状が続いているようです。
建築の受注数は増えているものの、人手が足りず、現在の労働者にそのしわ寄せが来るという現状が、非常に危険視されていると言えるでしょう。
企業によっては、優秀な人材を大量にゲットするために、人件費をアップして労働力収集を図っている企業も多くあります。
ですが、その結果、労働力は集まるものの、人件費がかさんでしまい、気が付いた時には企業の経営がいっぱいいっぱいな事態に陥っていたということも珍しくありません。
このように、人手不足を解消するために人件費をアップすることで起こる、企業の問題に関しても、今後精力的に考えていかなければいけないという企業は少なくありません。
このままでは、オリンピックイヤーが終了したら、集団解雇をする必要が出てきてしまう恐れがあるほど、切迫した経営状態の企業も多いと言えるでしょう。
そうなってしまっては、結果として経済状況は悪化の一途を辿ります。
今後も業界全体の業績アップのためにも、人件費面は一番に考えなければいけない点でしょう。
オリンピックイヤーがピークとなるのか
一部説では、現在の経済効果アップ状態は、オリンピックイヤーがピークで、その後の対策を考えなければ、悪化の一途を辿る可能性が高いと言われています。
せっかくの経済効果をアップさせる大規模イベントだからこそ、その後のことも考えて現在行動をしないといけないでしょう。
また、現状の問題点として、建築の受注数が大幅にダウンする恐れがあると言われています。
受注数がダウンした結果、業績ダウンは避けられませんので、その点に関しても対策が必要です。