庭造りの専門家
住宅建築をするときには、居住用の建物について設計事務所などに設計を依頼します。
ですが郊外で土地が十分にある住宅や、地方都市などに住む人などは広い庭のある家に住みたいと思うことでしょう。
そんなとき、自分で一から庭を作り上げていくというのはなかなか大変です。
広くてきれいな庭のある住宅をつくるなら、やはり庭造りの専門家にも設計を依頼したいところですね。
大手住宅メーカーなどでは住宅部分については基本となる設計がありますが、庭の部分については案外特に決められていないということもよくあります。
また既存の住宅をリフォームする場合などには住宅に使用してきた土地の面積も変更になり土地に対しての建物のレイアウトも変更になるので、そのタイミングに合わせてきれいな庭を作ってみるというのもおすすめになります。
庭造りの専門家のことを「庭師」といいますが、最近では「ガーデンデザイナー」として活躍している若手も増えてきています。
一見庭づくりはただ樹木を配置すればよいようですが、実際には空間全体をデザインするとともに植栽する植物の特性を理解した上で適切な配置をしなくてはならないという高度な知識や経験が必要になります。
趣味としてガーデニングをしたいと考えている人であっても、まずは基本となる部分についてはプロにまかせて、その中で自分なりに世話をしていくことができる場所を確保するというのがよい方法なのではないかと思います。
なるには
ガーデンデザイナーとして勤務するには、庭師や専門の土木業者に就職して経験を積むか、または資格を習得しつつ実績を作っていくということが必要になります。
資格としては日本ガーデンデザイナー協会が主催するものがあるので、そちらでセミナーや試験を受けていくことになります。
協会に所属することで全国規模の仕事の輪に入ることもできるので、今後のことも考えて協会などの組織に参加することをおすすめします。
ガーデンデザイナーという仕事そのものはまだ日本においてはそれほど知名度があるわけではなく、住宅建築の現場において必ず声がかかるというわけではないというのが実情です。
ですが都心部のマンションなどでは共有部分に植栽をしたいとする業者も増えているので、将来的には需要が増していく仕事として予想されています。
ガーデンデザイナーでは、自身の設計力や提案力のほかそれを正しく施工してもらえる人脈のネットワークも大切になってきます。