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建築整備士・空調整備士

利用設備の専門家

建築に関する仕事は非常に多岐に渡っていて、専門的な知識を持って特定の分野に深く精通している人もさまざまです。

建築が依頼された建物の全体的な構造を考えて設計をするのが「建築士」であるので基本的には総指揮をとるのは建築士ということになりますが、建物の内部構造や使用設備機器の細かい部分については、それ専門の設備管理技士が関わっていくことになります。

その中にあるのが、建築設備士や空調設備士という仕事です。

建築設備士について

建築設備士とは、建築物の構造を考える建築士に対し建築される建物の中に備え付けられる設備の設計・工事監理をするための仕事です。
建築設計を行う建築事務所で作成する建物の設計図を建築主に対して提出するときには、建築士とともに建築設備士の氏名を記載することが法令によって定められています。

建築設備士は専門的な仕事であるため9年以上の実務経験が必要となっており、加えて建築士法に基づく財団法人建築技術普及センターが実施する建築設備士試験に合格しなくては資格を取得することができません。

なお実務経験は建築士もしくは空調設備士の資格を既に取得している人なら2年まで短縮ができます。
試験では建築に関する一般知識の他、建築関連法令、建築に関わる設備である空調・給排水・電気に関する知識、設計製図の実技といったことが問われます。

空調設備士について

一方の空調設備士は、建築設備士で担当する業務のうち空調について専門的に扱う仕事になります。
資格名称を正確に言い直せば「空気調和・衛生工学階整備士」というふうに言われます。

空調設備士という短縮名では空調のみのスペシャリストのように思えますが、実際に資格取得のために必要になる知識は、上下水道・浄化槽・冷暖房・喚起・排煙設備といった住宅内の環境衛生に関わること全般におよびます。

建築設備士に対して空調設備士のことを「学会設備士」というふうに呼ぶこともあります。
空調設備士の資格を得るためには、社団法人空気調和・衛生工学会の認定のある建築設備科などの専門の過程を修了するとともに実務経験を1年以上積むことにより受験資格を得ることができます。

建築士は国家資格ですが、建築設備士および空調設備士は民間団体の資格となっているのですが、建築業界においてはともにとても評価の高い資格であり所有しているかどうかで任される仕事の質がまったく変わってきます。
業界内の社会的地位も高いものとなっているので、建築のスペシャリストを目指すならとっておきたい資格です。

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