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建築設計士

建築士の資格が必要

建築設計事務所に建築士として勤務するためには、あらかじめ国家資格である「建築士」に合格をしなくてはいけません。
建築士の資格を取得するためには、建築を専門的に学ぶことができる大学や高校、専門学校などに通って所定の単位を受けなくてはなりません。

さらにそれらの学校を卒業したあとには建築関連の業務を行う企業などで最低2年間実務経験を積まなくてはならないこととなっており、期間終了後に国家試験を受験します。
この試験に合格をしてようやく建築士としての名称を使用しての仕事をすることができるのです。

現在建築士として活躍をしている人のほとんどが高校や専門学校、大学等で建築を専攻した後、ゼネコンや設計事務所に就職をしてそこから資格を取得してそれぞれの仕事を選んでいくというコースを選んでいます。

ただし学校を経ずに建築士を目指すコースもあり、学歴に関係なく建築関連事務所に7年以上勤務をすることにより二級建築士の資格を得ることができ、また木造建築士としての受験資格を得られます。

二級建築士は大学や短大、専門学校の建築学科を卒業した人ならすぐに取得ができる資格となっていますが、取り扱うことができるのは延べ面積500平方メートルまでの小型の建築物のみとなっています。

一人前になるためにも一級を取りたい

そのため建築士として一人前になるには一級建築士としての資格を取得する必要があります。
一級建築士となることで超高層ビルやその他集合住宅など大型建造物まで全ての物件の建築を担当できるようになるので、まさに建築の現場で働くには必須の資格要件と言えるでしょう。

一級建築士となるためにはどれだけ最短コースをとっても25歳以上でなくては資格要件が得られないようになっているので、一級建築士の資格を持っている人はかなり長く建築の現場に携わってきたというふうに見てもらうこともできます。

なお建築士の資格としては、一級建築士・二級建築士の他、構造設計一級建築士、設備設計一級建築士、木造建築士と種類が分かれています。
建築の現場においては、デザイン面を担当する「意匠設計」、構造上の安全性を確保する「構造設計」、内部の設備を整える「設備設計」の三種類があるので、どの方面に特化した建築士になりたいかによって専門を選んでいくという方法がよいでしょう。

同じ建築士でも、意匠設計を担当する建築士の場合には、建築の知識に加えてクライアントからの要望を受け付けるコミュニケーション能力や、よりよい建築設計を提案できる企画力、そして実際に施工となったあとの現場を指揮するリーダーシップが求められてきます。

反対に安全性を担当する構造設計建築士では、緻密な骨組みを作り出す職人的な能力が必要になってきます。
設備建築士の場合には、内部のレイアウトに合わせて配管・配線をするというエンジニアとしての能力が高く必要になってきます。

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