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鳶ってどんな仕事?

鳶ってどんな仕事?

減築現場で高い場所をすいすいと動く職人さんたちを見ることがあります。
高いビルの外壁塗装や防水工事などを行っている時にも、足場を組むなどの仕事をサクサクこなすのが鳶という職業です。
建築現場で高所作業を専門としている仕事ですが、高いところでの作業になるためリス行も高く、特殊な仕事といえます。

クレーンで積み上げた鉄骨を必要な場所に移動し、それを組み立てたり、高層ビルの高い位置の足場を組み立てるなど、危険度の高い高所作業の専門職です。
鳶の中でも高所で足場を組み立てる足場鳶、クレーンなどを利用し鉄骨の組み立てを行う鉄骨鳶、機械など重さがあるものを組み立て・解体する重量鳶などがあります。
いずれも高所での作業となりリスクの高い仕事です。

鳶になるなら体力・集中力・精神力が必要

慣れてしまえば地上と同じとはいう鳶ですが、プロの鳶さんほど慎重に安全を確保した確実な仕事をしています。
経験が多い人ほど高所作業の怖さをよく理解しているからです。

鳶を目指したいという人は、暑くても寒くても、ある程度風がある現場でもどのような環境でも仕事を遂行できる精神力と体力が必要となります。
もちろん高所での作業ですから常に集中力が必要となりますし、安全帯を必ず装着するなど安全に考慮した施工が必須です。

体力、集中力、精神力が必要な仕事ですが、現場の監督やそのほか職人さんたちとコミュニケーションをとり、現場のスケジュールに沿った仕事が必要となるためコミュニケーション能力も必要となります。
危険な時には危険だとはっきり理解でき危険な時には作業を中断できる判断力も必須です。

鳶になるためには

特に学歴などが必要ない世界ですが、企業ではこうした現場で働く人たちにも高卒以上の学歴を求めることもあるようです。
中には高校卒業から専門学校、大学などに通い建築学や意匠、土木工学などを学び鳶になる方もいます。

特に危険を伴う場所の工事、高度な技術が必要となる作業に関しては鳶の資格が必要です。
作業によって必要となる資格のこと、講習のことについても情報を持ち、取れる時に資格をどんどん取得しておくほうがいいでしょう。

国家技能検定となるとび技能士免許は、学科・実技試験があります。
実技では実際にパイプなどを組み鳶の適切な作業をこなすことができるかなどを見るので、実技を学習しておくことも重要です。
こうした国家資格を取得しておくことによって就職にも有利ですし、大手企業の下請けに入る時には「資格者」が求められるため、この資格は鳶として活躍するための必須資格といえます。

鳶は高いところが怖いという人の方が、後に安全で的確な仕事ができるともいわれているようです。
過信が何よりも怖い作業となるので、高いところが全く怖くないという人も、万が一を考慮できるいい臆病さを持っている事が大切でしょう。

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