建築物に欠かすことが出来ない、コンクリート
建築物製造の際にはもちろん、地盤を固めたり、道路に使われたりなど、様々な場面で欠かすことが出来ない、コンクリート。
都心部はコンクリートジャングルと呼ばれるほど、コンクリートで全面を覆われていると言えるでしょう。
そんなコンクリートですが、硬くて丈夫な見た目とは裏腹に、時が経てばいずれは必ず劣化をします。
形あるものはいつか壊れるとは言いますが、コンクリートも、日々、着実に劣化をしているのです。
ですがコンクリートの劣化は、余程劣化が進まないと、見た目だけで判断をすることが出来ません。
見た目で判断をすることが出来るようになった時には、劣化が進み、触れると崩れてしまうような状態の物も少なくないでしょう。
建築物や道路に使われているコンクリートの劣化に気が付かなかったら、それこそ一大事です。
そうならないためにも、コンクリートを定期的にチェックする、コンクリート診断士が重宝されているでしょう。
コンクリート診断士はどんな仕事を行えるのか
コンクリート診断士とはその名の通り、コンクリートの状態を診断し、劣化度を確かめることが出来る技術を持った資格所持者です。
適切な診断をするための方法や、測定、測定結果に基づくアドバイスや今後の提案などを行っていくことが仕事になります。
コンクリート診断士は、使われているコンクリートの場所や、コンクリートの材質などによっても、検査方法や調査方法を変え、測定結果を変えていかなければいけません。
非常に専門的知識と技術が必要となる高度な資格と言えますので、生半可は気持ちでは資格取得をすることすら難しいでしょう。
コンクリート診断士の資格取得はいろんな道がある
コンクリートのエキスパートと言える、コンクリート診断士。
資格取得をするためには、日本コンクリート工学会が主催の資格試験を受ける必要があるでしょう。
ですが、この資格は残念ながら、誰でも試験を受けられるというわけではありません。
受験をするための受験資格が必要となりますので、自分が基準を満たしているかどうかを確認しましょう。
最も多いのが、土木工学や建築学の過程を収めた大学、短大の卒業者、そして現在、コンクリート技師や一級建築士、一級施工管理技士などの資格取得者による受験です。
その人の学歴や、所持資格、実務経験などに合わせて、受講が可能かどうか決まりますので、細かい部分をチェックして、まずは受験資格を得られるようにしましょう。
受験資格さえ得ていれば簡単かというとそうではありません。
内容そのものは、非常に細かい専門的知識が問われますので、必ず勉強をして臨む必要があるでしょう。