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左官

左官について

左官は、建築工事において塗り壁などを塗る職人のことです。
壁を塗る専門技術とセンスが必要であり、誰でも簡単になれるものではありません。

技術力が必要であり、最近は壁を塗るだけではなく、タイルを貼ったり、レンガやブロックを積んだり、コンクリートの床仕上げといったのも、左官の仕事になります。
建築現場は、すべて異なりますので、建築現場ごとに別々の能力が必要になります。

仕事内容

仕事内容は、下地の養生をおこない、材料を調合して混ぜる、下塗りをおこなう、中塗りをする、仕上げをおこなう、この順番で作業をおこなっていきます。
他にも、タイル貼りに関しては、壁も床もきれいな平らになるように仕上げなければいけません、デザインによっては凹凸をつけたりまします。

顧客の好みによって、まったく真逆の要望を頼まれることがあるので、左官は現場によって、別々の仕上げ方をしなければいけないのです。
さらに、左官の技の極みとして、塗り天井です。
塗り天井は、左官の中でも究極の仕事と言われています。

目線の上にあり、遮るものがまったくありませんので、ちょっとした凹凸でもすぐにばれてしまいます。
さらに、作業姿勢も相当無理な態勢ですから、天井をきれいに塗り続けるのは、技能と体力と精神力が必要になってくる、職人技となります。

左官の知識

左官は資格や免許がなくても、技術力があればだれでもなることができますが、国家技能検定である「左官技能士」や「登録左官基幹技能者」という資格があります。
資格を取得していますと、求人応募の際に有利になりますし、仕事の依頼が増えることがあります。

国が保証している資格ですから、取得しておいて損はありません。
左官技能士検定は1級と2級に分かれていて、この資格を手に入れるためには、実務経験が必要となります。
2級は2年以上の実務経験、1級は7年以上の実務経験がなければ、受験することができません。

もっとも知られている左官の腕を示すには十分な試験ですから、左官技能士の資格をもっています。
さらに、この資格を取得しますと、職業訓練指導員の実技試験免除資格になっています。
技能を証明するのが資格ですから、取得して損はありません。

また、左官の平均年収は300万円から400万円となっています。
これは新人からベテランの職人を混ぜての平均年収ですから、職人芸をおこなう熟練した左官まで含んでの年収です。

左官は、健康志向の高まりにより、自然素材の塗り壁やタイルが現在見直されているので、現在の所将来性を非常に期待することのできる職業であるといえます。
ただ、サラリーマンの平均年収以上を稼ぐ左官は本に一握りしか存在しない、大変シビアな世界であるともいえるかもしれません。

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