建築工事現場の人手不足を解決する?自動化ロボットの導入
昔は幅広い年齢層の方が働いていた建築現場ですが、最近は人手不足に悩んでいる状態です。
現代は若者を中心として危険だし、肉体的にも大変、こうした労働を避ける傾向にあります。
しかしここに人材不足の救世主と呼べるロボットの導入が期待されているのです。
大手ゼネコン、大学などが建設工事用のロボット開発を積極的に進めています。
すでに現在利用されている建設現場のロボットとはどのようなものがあるか、活躍しているロボットをみるとその精巧さに驚く方が多いでしょう。
溶接ロボットの活躍
大手ゼネコンの鹿島建設さん、こちらでも汎用可搬型溶接ロボットが現在利用されています。
溶接というのは危険ですし、技術が必要ということもあり人材不足に悩む作業です。
しかし溶接ロボットが誕生したことで、人が嫌がる危険な仕事もしっかりこなしてくれるため、作業に高く貢献しています。
この先、溶接ロボットの利用が多くなれば、危険な作業をこなす職人さんを探す必要もなくなり、人材を確保するための労力も減らすことができるでしょう。
リスクある現場にこうしたロボットが出てくれば、作業効率という面でも貢献しそうです。
ひび割れを自動検出してくれるロボット
こちらもゼネコン、大林組さんが導入している自動ひび割れ検出ロボットも注目です。
このロボットにはAIが活用されており、自動的にコンクリートのひびを発見します。
これまでは人の目でひび割れを確認していましたが、細かい見えないような割れはどうしても見逃しがちです。
しかしこのロボットは富士フィルムのインフラ画像診断サービスを駆使しているので、本当に細かいクラックも見逃しません。
高所でクラックの点検などを行うリスクを伴う作業もロボットが行ってくれれば安心です。
また点検時間がかなり削減できるので業務効率も各段に上がります。
沢山のロボットを開発している企業もある
清水建設では沢山のロボットを開発しており、話題になっています。
資材を水平搬送できるロボットや、鉄骨柱をきれいに溶接するロボット、さらに天井や床材を施工するという素晴らしい機能をもった多能工ロボットも開発されているのです。
外壁の診断ロボットなどは点検の時間を大きく短縮するものとなりますし、鉄筋を運ぶロボットなどは、労災事故を減らすことにもつながるでしょう。
建築現場にロボットが導入されることで、安全性への考慮も高めることができます。
建設ロボットを利用するメリット
この先、ロボットが建設現場で活躍するようになると、人が必要なくなるとも言われています。
しかし人の仕事があるからこそ、ロボットに仕事をサポートしてもらえるため、人の仕事がなくなるということはありません。
単純作業や点検、確認作業をロボットに任せつことで、作業時間の短縮につながります。
作業時間が短縮されれば工期を短くすることもでき、また安全性を考えて危険な場所でも作業をロボットに補ってもらうことで、工事による事故を無くすことにもなるのです。