全体の統括
現場監督の仕事は非常に多岐にわたります。
多岐にわたりますが、あまり目立つような仕事はなく、裏方のような仕事が多くあります。
現場を一貫して管理していますので、現場監督が不在ですと、建設の工程が狂ってしまいます。
たとえば、地盤を固めるために打つコンクリートが不完全ですと、次の工程へ進むことができません。
そのような工程の遅れがあってはいけませんが、何があるかわからないのが、建築現場です。
現場監督はそのような工程の遅れを見つけたら、工程が順調に進むように指導をしなければいけません。
起こってしまったら、次の業者の現場への投入を現場監督は考えなければいけないでしょう。
適切な時期に、業者を投入していき、滞りなく工事を進ませていくようにするのが大切です。
また、下請け業者の値引き交渉も現場監督の務めとなります。
そして、一番大事だといっても過言ではないポイントが、全体の安全を守ること。
小さなミスが命取りとなる仕事ですので、常に目を光らせ、監視しなければなりません。
そのための事故予防策としては、やはり「情報の共有」が大切になります。
誰が、今、何をしているか、現場監督だけでなく、作業員全体が把握しておく必要があるでしょう。
そこで、役に立つツールが「無線機」です。
軽量で小型、作業の邪魔にならないのに加え、緻密なコミュニケーションが取れるようになります。
安全性の向上へ、大きな力となっていくのです。
無線の重要性
携帯電話が幅を利かせている時代ですが、単純に話すだけならば無線機の方が効率的に話すことができますし、同時通話という機能もあります。
一台の無線機で複数の無線機に声を届けることができる機能です。
また、会話を盗聴するような人はいないとは思いますが、無線機を使用すると盗聴される危険性がありません。
さらに携帯電話よりもほこりに強く、雨が降っている中でも使用することのできる防水加工がされています。
ショックにも強いので乱暴に扱っても、問題ないのが無線機のメリットであるといえます。
無線機を手に入れるならば
無線機がさまざまな種類があり、それぞれ目的に併せた商品を選ぶ必要があります。
レンタルをしている業者もあるので、最初の入りとして不安を抱える方は、試してみるといいかもしれません。
用途、使い方も多種多様ですので、しっかり厳選して選ぶようにしましょう。
無線機を使用すればただでさえ忙しい現場監督は、いちいち報告を聞くために現場の中を駆け回る必要がありません。
現場監督は何処に行ったというようなこともなくなり、つねに情報交換が迅速におこなえるのはメリットではないのでしょうか。
また、意思の統一が簡単にはかることができますので、現場監督の仕事である、「どのような方針で建築していくのか」が、現場で働く職人全体で統一することができます。
安全、注意喚起も簡単にできるようになりますから、現場の安全管理をおこなわなければならない現場監督にとっては、携帯電話と無線機の2つ態勢で備えていた方が便利であるのではないでしょうか。
何にしろ、ベテランの職人ほど自分の勘に頼りがちになってしまいますので、釘をさす意味では無線機の携帯を義務付けた方が、円滑に仕事は進みます。