クレーン運転士とはどんな仕事?
高層ビルの建築現場ではよく大きなクレーンを見ますし、橋の工事現場でもクレーンが活躍しています。
この高所でのクレーンは吊り上げ重量5トン以上の時に利用されることが多くなりますが、消防などでもクレーンが活躍しており、実は様々な分野で活躍している機器です。
この機器を運転するためには、公益財団法人安全衛生技術試験協会が定めている国家資格が必要となります。
この国家資格はクレーン・デリック運転士免許、若しくは移動式クレーン運転士免許で、このいずれかを取得していなければクレーンを運転することはできません。
またどの免許を取得するかで運転できるクレーン、現場共に異なるため作業と現場に伴った免許が必要となります。
クレーンの運転は集中力も繊細さも必要
建築現場というと大きな危機でダイナミックな工事をしているという印象がありますが、作業を見ていると非常にきめ細かい配慮が必要とわかります。
特にクレーンは重量のあるものをもち上げて高所に運ぶなど、安全性を強く意識していないと現場の安全を守ることができず、非常に繊細で気を遣う仕事なのです。
そのため、クレーンを運転する人は現場の状況をよく理解できている人、周囲の状況を常に把握できる人が求められます。
運転技術があることに加えて、建築・土木の現場での経験数、実績が求められることが多く、特に建築の知識を持っている人は、工程に基づく仕事内容を理解しクレーンを操作できるので重宝されるようです。
そのためクレーンを運転できる免許を取得する事に加えて、建築の知識を持っている事が活躍のカギとなります。
免許を取得すればいいということではなく、より大きな現場で活躍したいという人は学びも重要になってくるのです。
クレーン運転士になりたいなら
最も重要なことは現場で作業をしている人たちの安全を常に考慮し作業するという点です。
クレーンの運転技術も必要となりますが、周囲の状況を判断できる判断力も必要となります。
まずは免許を取得することが求められますが、周囲の状況を判断する力を養うためにも、学校で大工工学や建築学を学ぶ道を選択してもいいでしょう。
国家資格となるクレーン・デリック運転士か移動式クレーン運転士の免許を取得する必要がありますが、クレーン・デリック運転士の取得には200時間以上の勉強が必要です。
始めに床上操作式クレーン運転技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習などを終了すると、クレーン・デリック運転士の実技一部が免除となるので、こうした免許から取得するのが一般的となっています。
最近は学校で建築や土木を学び、施工管理などの資格取得者がクレーン運転士になるということもあります。
知識、技術ともに学ぶことでより高いレベルの仕事が可能となるでしょう。