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建築コンクリートブロック工事士ってどんな資格?

ブロック積みのエキスパートの証し

業種団体が実施主体となっている認定で、ブロック工事に関連する設計や現場管理に携わるエキスパートであることをあらわすものです。
この資格を持つ方の人数は全国各地に合計約4,000名近くいます。
この資格を取得すれば住宅等の庭や外構プランを提案する1級エクステリアプランナーなどの受験資格が得られるため、次のステップアップを考えるうえでも有利です。

ブロックを積み上げる技術は、見ていてもほれぼれするほどの手早い技術で、コンクリートが乾いて固まらないうちに、正確に積み上げていかなければ仕上がりが垂直あるいは水平でなくなります。
また、ブロックの表面に余分なコンクリートがはみ出して固まって残ったりすると、せっかく出来上がっても美しい仕上がりとは言えません。
手を置く間もなくブロックを積み上げていくプロの技術は、まさに芸術的ともいえる技能で、その確かな技術を有する証明としてこの資格が誕生したのです。

資格試験の概要

試験の方式は有資格者としてふさわしい能力を養成して試すための講習と技術審査で構成されます。
受験資格には年齢制限が設けられており、25才以上であれば誰でも受験が可能です。
例年7月に実施され、午前9時~午後5時まで一日かけてみっちり習得します。
この講習と審査は2つの分野に大別して実施され、1つ目は技能知識と構造を始めとする実務スキル分野、2つ目は壁の設計・図面作成分野です。

ブロック積みに関連する他の資格

これによく似た資格に「ブロック建築技能士(1~3級)」があり、こちらは国家資格の技能検定制度の1つで、厚労省の主催です。
実際に実施するのは外郭団体である職業能力開発協会です。
受験資格は細かく分けられ、例えば1級の場合は7年以上の実務経験、あるいは2級合格者であれば合格後2年以上の、3級合格者であれば合格後4年以上の実務経験を有することが要件とされます。
学校で終了した科目により求められる実務経験年数も異なっていますので注意してください。
さらに2級であれば実務経験2年以上あるいは3級合格者、3級であれば要件なしなど細かく定められますので気を付けましょう。

試験内容は1級・2級・3級ともに、建築構造や製図関係法規などに関する学科試験が実施され、実技試験としてコンクリートブロック工事作業が試されます。
ブロック建築に求められる知識と技能を試される試験ですので、実技試験においては実際にブロックを使用して積み上げる建築作業を行います。
試験開催日程は夏季と冬季の2回実施され、夏季の実技試験は6月初旬~9月中旬で、冬季の実技は12~2月。
学科試験が1月末~2月初めに実施されます。