建築ムーブ

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木造建築士ってどんな資格?

中規模以下の木造建築の設計・工事管理に従事

延べ面積300平方m以下の中規模以下の木造建築に関する設計・工事管理を担当出来る資格で、定められた耐久性や機能を有する安全な建築物を設計し、そのとおりに工事が実施されているかを管理するのが業務です。

自らの構想した建築物が現実にたちあがるので、モチベーションの高い仕事と言えます。
主に設計するのは1~2階建ての住宅で、それ以外では店舗や介護施設等にかかわることもあります。
さらに大規模な木造以外の建築物に携わる希望があれば、1~2級建築士の資格を別途取得する必要があります。
木造建築士の経験を積んで建築士にチャレンジする方は多く、その後に独立する目標を持つ方も多いです。

大半は住宅関連企業で働く

大半の有資格者は、ハウスメーカーや工務店などで働いています。
近年は天然素材を活かした木造建築物の人気が高まっており、木造を専門に取り扱う企業もあります。
木造を専門に取り扱う企業で働く希望があれば、木造建築に関するハイレベルな知識とスキルが必要となります。

職務の専門性が高く、比較的給与レベルは高い傾向にありますが、1級建築士には及ばず、企業差もある程度はあります。

木造建築士を目指すには

国家資格ですので試験合格が必須の要件です。
受験資格は、高校の建築・土木科を修了後3年間の実務経験、あるいは大学や短大などの土木学科を修了後1年間の実務経験を有する事により、得ることが出来ます。
土木や建築とは無関係の高校(学科)を卒業していても7年間の実務経験を有していれば受験資格があります。

終了した短大・大学が建築学科であれば実務経験を有しなくとも受験可能です。
このような試験の制度上、早期の受験を希望する場合は高校や大学で「建築」を専攻することが有利となります。

試験を実施するのは建築技術教育普及センターで、2段階に分けて行われ、例年7月に学科試験が、10月に製図試験が行われます。
2016年度の合格率は、学科で60パーセント程度、製図で56パーセント程度、トータルで35パーセント程度という結果です。

比較的難易度の高い試験なので、合格を目指すなら受験に当たって計画的な準備を怠ってはいけません。
試験科目は学科が建築計画や建築法規など4科目で、製図試験は問題に対応する図を完成させ、予め定められた基準で採点されます。
合格者の大半は学生が占めており、実務経験で資格を得て受けるケースは少ない状況です。

木造建築士資格の受験対策

一般的に有効と言われる方法は、過去問題を何度も繰り返し解答することで、出題傾向や注意点が理解しやすくなり、覚えやすくなります。
試験問題の傾向が全く異なることはまず考え難く、類似・重複する問題も十分にあり得ます。
直近の3年間の過去問題は建築技術教育普及センターの公式サイトからダウンロードが可能ですので是非挑戦して力を付けてください。